概要
2023-04-22にBlueskyの公式ブログ「The AT Protocol Developer Ecosystem – Bluesky」が更新されたので紹介します。
With the release of app passwords today, we’re excited to share an overview of the rapidly growing @at_protocol developer ecosystem!https://t.co/uQqI9nXYRv
— bluesky (@bluesky) April 22, 2023
開発者エコシステムという題名で、アルゴリズム選択、モデレーションの改造に加え、アプリパスワード機能を公開して、開発者の開発システムの構築に関する内容でした。
内容
AT Protocolにはアルゴリズムの選択やモデレーションの改造など、開発者エコシステムがあります。AT Protocol上での環境構築の簡素化を目指しています。
本日、アプリパスワード機能を公開しました。これはユーザーがパスワードを完全に信頼せずとも新しいクライアントを試せる、認証のための短期的なソリューションです。長期的にはSSO (Single Sign On)を実装予定です。
少し前にGitHubで「bluesky-social/atproto-ecosystem: list of projects and implementations in the AT protocol ecosystem」を公開しましたが、ユーザーの資格情報を危険にさらさない認証ソリューションを用意できるまで、周知はしませんでした (保安上危険なクライアントもあるため?)。今回のアプリパスワード機能の公開で、周知の準備が整ったのでここで紹介しました。現在6の言語での実装と13のクライアントがあります。
また、Blueskyアプリのデータの ”firehorse” を利用した多くのプロジェクトがあります。例えば、VR体験を提供してくれるものなどです (firehorsの意味がわからない)。AT Protocolのエコシステムのプロジェクトリストにいろんな事例があります。
開発理念の大部分は、相互運用性をシンプルにする既存の技術上の構築です。例えば、以下のようなものです。
- 全データは有効なIPLDで、既存のIPFS開発ツールで操作・調査可能。
- 最上位のハンドルは単純なDNSテキストレコード
- IDレイヤーはDID仕様。
- APIは単純にHTTP上のJSON。
現在、コア開発チームはAT Protocolの完成に集中しています。「記事: AT Protocol/BlueskyのiOSアプリのプライベートβ版の公開 | GNU social JP」で告知した通り、当面の優先事項は、アカウント移植性と配送管理ツールを備えた公開連合です。議論に参加したい場合は、気軽にMatrix dev chatに参加してください。
機能
2023-04-22の以下の投稿で機能の公開が告知されていました。
Application passwords are rolling out! They’re available now on Web and waiting for store review on mobile. Settings > App Passwords Use these when trying out a new app! You create a new password and use that instead of your main password. You can revoke the app pass at any time. Paulinho Frazee✌️|@pfrazee.com
Think of these like a way to create additional throwaway passwords. They’re currently able to do anything a normal password can (except make more app passwords). Use them any time somebody shares a cool app they’ve made! (It’s safer than using your main pass.)
In the long term, we plan to add a sign-on system which limits permissions to just what an app needs. That will help keep you even safer. For now: use app passwords!
iOS and Android will have an update by tomorrow
設定にアプリパスワードが追加されたようです。Webアプリは実装済みで、iOS/Androidアプリは明日更新するとのことです。
機能としては使い捨てパスワードを発行するもので、大元のパスワードをそのまま使うよりかはましというレベルの代物のようです。
実際に設定を確認してみました。 [Settings] を開きます。
[App Passwords] の項目が追加されているので選びます。また、招待コードは以前は0でしたが1個付与されていました。
[App Passwords] 画面が表示されます。[Add App Password] を選ぶと、アプリの識別名称の入力欄が表示されるので、今回はデフォルトの [Blue] のまま [Create App Password] を選びます。
[xxxx-xxxx-xxxx-xxxx] 形式のアプリパスワードが発行されるのでコピーして [Done] を選びます。保安の問題から画面を閉じると二度と表示できず、忘れた場合は再生成になります。
[App Paswords] 画面に [Blue] の識別名で項目が表示されます。右の削除ボタンを選ぶと削除できるので、削除しました。
結論
AT Protocolのエコシステムとアプリパスワードでした。
まだ開発中ですが、既にいろんなプロジェクトでいろんな試みがあるようです。
また、アプリパスワードにより、よくわからないサードパーティーアプリも比較的安全に利用できるようになりました。
少しずつ確実に大きくなっている感があります。動向を見守ります。
なお、招待コードがあったので、名前確保のためgnusocialjpのBlueskyのアカウント (@gnusocialjp.bsky.social) もこっそりと作ってみました。特に投稿の予定はありません。何らかの方法でマルチポストできれば、Twitterと同じようにGNU socialの投稿を連携するかもしれません。
詳細プロフィール。SNS: Twitter/GS=gnusocialjp@gnusocial.jp/WP=gnusocialjp@web.gnusocial.jp。2022-07-17からgnusocial.jpとweb.gnusocial.jpのサイトを運営しています。WordPressで分散SNSに参加しています。このアカウントの投稿に返信すると、サイトのコメント欄にも反映されます。
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