取材: Bluesky CEO Jay Graberが語るActivityPubに対するBluesky/AT Protocolの3の優位性

Protocol/ActivityPub
概要

Bluesky CEO のJay Graberに対する取材記事が2023-04-19 Wedに「Twitter founder has set up a brand new Twitter ‘clone’ as CEO promises it’ll be a ‘Musk-free space’」と「Bluesky’s CEO on competing with Twitter and Mastodon – The Verge」で公開されていたので紹介します。

以下の投稿群で認知しました。

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ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp
replying to ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp
AT ProtocolとActivityPubの最大の違いがこの3点でした。これがどれくらいの効果があるのかしだいですね。1と3は現状でもある程度できています。2が一番大事に思います。これがいまいちならActivityPubでも十分に思います。

取材自体は2023-04-13になされたようです。

取材部分は短いものでしたが、AT ProtocolとActivityPubの違いについて重要な言及があったように感じます。

内容

Blueskyは現時点ではまだ招待者のみのTwitterクローンになっています。Twitterクローンではあるものの既にいくつかの重要な違いがあります。

その一つがアルゴリズムです。ユーザーのフィード・タイムラインは、デフォルトではフォロイーの時系列順が表示されるものの、「What’s Hot」アルゴリズムフィードのタブに変更できます。

ただ、アカウントデータのエクスポート、フィードアルゴリズムのマーケットプレイスなど、重要な機能が欠けています。

Bluesky CEO Jay Graberは、Nost/MastodonなどTwitterの代替アプリの競合他社の中で、Blueskyの立ち位置を語ります。

BlueskyはMastodonと競合していません。Mastodonに欠落している3の重要なことをもつプロトコルを設計しました。

  1. アカウントの移植性 (account portability)
  2. グローバル発見性 (global discoverability)
  3. 構成・改造可能なキュレーション、モデレーション (composable, customizable curation and moderation)

これが大規模に機能することを証明します。

Twitter共同創業者のJack Dorseyは現在Nostrに取り組んでいてこれを支持しており、財政的にも支援しています。ただ、Dorsey自体はBlueskyの取締役会にも在籍しています。

Graberによると、Elon MuskのTwitter買収後にBlueskyのウェイティングリストは120万人に到達し、これまでに約2万人をうけいれました。ただ、正式リリースのタイミングはまだ明らかにしませんでした。

結論

Bluesky CEO Jay GraberによるBlueskyの立ち位置、ActivityPubの違いについての取材記事でした。

ウェイティングリストに既に120万人の登録があるということで、正式公開時には賑わいそうです。

以前からの分散SNSユーザー視点では、ActivityPubの違いが気になるところなので、そこが明言されていて参考になりました。

たまたま上記の投稿にある通り、Huzillaのzotプロトコルを見かけました。アカウントの移植性は、ActivityPubの個人サーバーでなんとかなりますし、キュレーションとモデレーションはプロトコルになくても各自の実装でカバーできると考えています。

そうなってくると、2のグローバル発見性がやはり最大の差別化のポイントになるのではないかと思います。「報告: Bluesky Meetup in Tokyo – first take – | 世界初?の対面会合で明かされたv1のリリース予定とアルゴリズムの重要性 | GNU social JP」のミートアップでも、このビッグワールドの部分はほぼ何もできておらず、未知数です。こちらがどういうものになるかを特に注意して今後の続報を待ちます。

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