概要
「報道: 保守SNS SAKURAのβテスト終了と正式版開発開始 | GNU social JP」で報道してから、4か月ほど音沙汰のなかったなかった保守SNS SAKURAの続報があったので紹介します。
続報の内容は以下3点でした。
- 運営元のSAKURA株式会社の事業譲渡元で設立者の株式会社Daisyが開発する事実認定AIの論文が人工知能トップの国際学会 (ICLR’23) で受理
- SAKURA株式会社と株式会社とのAIの事業提携
- 保守SNS SAKURA正式版開発強化の資金募集
2023-03-30の以下のSAKURA株式会社代表の石田綾子のTwitterの投稿で告知されていました。
事業譲渡元の事実認定AIが、この度ついに日の目を浴びました!
— 石田綾子(SAKURA株式会社)|保守SNS®クラファン実施中? (@_sakurainc_) March 29, 2023
皆様、今後ともご支援よろしくお願いします?https://t.co/xqw7ljtFAF
SAKURA株式会社
【限定120名】当社では、株式会社DaisyとのAIの事業提携を発表すると同時に、保守SNS®「SAKURA®」正式版の開発強化に向けたクラウドファンディングを本日開始します!!?
— 石田綾子(SAKURA株式会社)|保守SNS®クラファン実施中? (@_sakurainc_) March 30, 2023
*ニュースリリース本文|https://t.co/aOTLgoixA5#チャットGPT #事実認定AI #国籍認証®#拡散希望? pic.twitter.com/a1tNzrAAtq
私は以下の投稿で存在を認知しました。
ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp!sns ここにきて #保守SNS SAKURAの目玉機能予定の事実認定AIが米国で認可されたとのこと。 対話AIブームの今でタイミングいいですね。続報に驚きました。 x.com
論文
論文の受理は2023-03-20の「日本初。東大発ベンチャーによる国産チャットAI、米国の国際学会で認可を取得|株式会社Daisyのプレスリリース」で元々告知されていたようです。
SAKURAの目玉機能の一つであった事実認定AIのロジック部分を担う重要な論文のようです。「Truthful Self-Play | OpenReview」で査読されていたようで、2023-01-21に受理され、2023-02-02に公開されていたようです。
なお、同じ内容の論文が「Truthful Self-Play | OpenReview」で提出されており、こちらは2021-01-08に否認されています。指摘内容に対応して再提出したそうです。
株式会社Daisyの創業者兼代表の大澤昇平による論文で、インターネットやSNSのような管理者不在の分散環境で、教師の手を借りずに事実認定を行うバイアスのないAI学習を目指した内容のようです。大澤昇平は日本で一番有名なAIの研究室の東京大学松尾研究室の博士号出身でした。
企業の代表取締役かつAI研究者が、ICLRで単著で受理されるケースは日本初の快挙とのことです。Daisyでは、事実認定AIやGPT-4を搭載した「Daisy AIプラットフォーム」の研究開発を進めており、この論文はこのプラットフォームのAIの性能向上に貢献するものとのことです。
なお、論文の内容は私の専門分野外のため理解できませんでした。
提携
論文受理を受けたからなのかは不明ですが、同じタイミングでSAKURAではDaisyとAIに関する業務提携の契約締結を発表しました。
2022年11月頃のChat-GPTの登場以来、対話AIが話題となっているものの、学習の根拠情報源が不透明など、課題がありました。Daisyから半独占的にライセンスを受けて、保守SNS SAKURAに事実認定AIを搭載することが業務提携の内容のようです。
そして、搭載した事実認定AIの学習への参加権利 (参政権) を限定120名に販売するとのことです。販売内容の明細は以下となります。
要するに保守SNS SAKURAへの参加費用のようなもののようです。
金額が28万円と高価になっています。これは、当初2020年12月に9000円で販売していた参政権の価格が、高騰して2021年12月に28.6万円になったことを受け、この基準での価格にしたそうです。
肝心の販売先は「保守SNS®参政権取り扱い処」となっています。が、ログインしてみたところ、現在販売されているものが「参政権JP-2020」となっており、今回の参政権 JP-2022-Sはまだ販売されていないようです。
クレジットカードの販売先は以下のようです。
クレジットカードの方はこちら?https://t.co/boOUpGd18V
— 石田綾子(SAKURA株式会社)|保守SNS®クラファン実施中? (@_sakurainc_) March 30, 2023
少々わかりにくいのですが、銀行振込先はTwitterの投稿の4枚目の添付画像にあり、以下でした。
- 銀行名: GMOあおぞらネット銀行
- 支店名: 法人第二営業部
- 口座番号: 普通1250868
- 受取人: サクラ カ)
- 税込257400円
銀行振り込みの場合、返信欄に振込完了通知の画像添付すればいいそうです。
なお、以下の投稿にある通り、告知直後にDaisy代表の大澤がクレジットカードで購入したようです。
Thx、一つ購入しました。
— 大澤昇平 (@Ohsaworks) March 30, 2023
結論
音沙汰のなかった保守SNS SAKURAの続報でした。目玉機能の事実認定AIのロジック部分の論文の受理ということで、信頼性にお墨付きが与えられた重要な発表だったように感じます。
また、長らく新規募集がなかったところから、新規の募集がありました。
以下の投稿群が報道を受けた私の所感です。
ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp!sns ここにきて #保守SNS SAKURAの目玉機能予定の事実認定AIが米国で認可されたとのこと。 対話AIブームの今でタイミングいいですね。続報に驚きました。 x.com
ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jpreplying to ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp金額が25-29万円とけっこうしますね…これは一般の人は難しくて、何か特別な事情のある人、強く希望する人向けなのですかね。
ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jpreplying to ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp1万円以内くらいだったら、情報、動向把握のために参加してもよいかなと思っていたのです。 やむを得ないので、外から動向を見守ります。
ChatGPTの登場による空前の対話AIブームの中での今回の事実認定AIの論文受理は、タイムリーでホットな話題でした。
参政権の新規募集ということで、私は保守SNSについてよく知らなかったので、動向把握のために購入するつもりでした。が、いかんせん28万円の金額は高すぎました。
最先端のAIの学習に参加できるというのは、貴重な経験ではありますが、一般人には高すぎる金額設定です。関係者など特別な人向けの金額設定に感じました。
しかたありませんので、引き続き外から動向を観察します。
詳細プロフィール。SNS: Twitter/GS=gnusocialjp@gnusocial.jp/WP=gnusocialjp@web.gnusocial.jp。2022-07-17からgnusocial.jpとweb.gnusocial.jpのサイトを運営しています。WordPressで分散SNSに参加しています。このアカウントの投稿に返信すると、サイトのコメント欄にも反映されます。
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