概要
ドメイン業者で独自ドメインを取得したら、実際に使用するサーバーのIPアドレスに割り当てることで、初めて独自ドメインを使用可能になります。
そんなに難しい作業ではないのですが、サーバー設置の手順として重要なので、共通手順として方法を紹介します。
独自ドメインの設定にあたって、最低限以下の2点の情報を把握しておきます。
- 取得ドメイン (例: example.com)
- 割当IPアドレス (例: 192.0.2.0)
取得ドメインは自分が取得・登録したドメインです。
割当IPアドレスは、実際に稼働するサーバーのIPアドレスです。固定IPアドレスや外部IPアドレスとも呼ばれることがあります。ホスティング業者の管理画面などからIPアドレスを確認できます。
「GCE: 静的外部IPアドレスの設定 | GNU social JP」でGCEの静的外部IPアドレスの設定方法を紹介しています。
設定
独自ドメインを取得・登録したドメイン業者の管理画面で、[DNS設定] や [DNSレコード設定] のような画面を開きます。
例えば、Value DomainとXserverドメインだと以下の画面になります (黒塗り部分はIPアドレス)。
この画面でDNSレコード相当の設定ができるので、設定を行います。
IPアドレスはDNSのAレコードで設定します。以下相当の内容を設定します。
example.com IN A 192.0.2.0
ドメイン業者の管理画面に応じてフォーマットが若干異なります。多くの場合、左側のホスト名に対象ドメイン名、内容・値にIPアドレスを指定します。
その他、独自ドメインでメールアドレスを使用する場合、MXレコードで設定します。
example.com IN MX 0 mail.server.jp
数字の0は優先順位を表しており、複数設定する場合に意味があります。右端はメールサーバーのホスト名を指定します。IPアドレスではないので注意します。
2023-04-06 23:10追記。Gmailの迷惑メール対策のために、SPFレコードも設定します (DNSのSPFレコード設定によるGmailの迷惑メール誤認対策 | GNU social JP)。
example.com. 3600 IN TXT "v=spf1 mx ~all"
example.com. 3600 IN TXT "v=spf1 mx a:[domain1] a:[domain2] ~all"
メールサーバーとWebサーバーがMXレコードで指定したサーバーと同じサーバーの場合は1行目、違う場合は2行目で対応付けます。
設定が完了したら、だいたい数分くらいで反映されると思います。
結論
独自ドメインのDNS設定でした。
設定自体は簡単ですが、実際に使用するサーバーと異なる、ドメイン業者の管理画面の設定ということで、何も知らないと混乱します。
その他、実際に使用するサーバーと、メールサーバーを別のサーバーにする場合などSPFレコードの設定など、いくつかしておいたほうがよい設定もあったりします。
こちらは必要なタイミングで追記するか、別記事にします。
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