Freenomでの新規ドメイン登録の終了

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概要

無料ドメインの取得サービスとして有名なFreenomが、無料・有料問わず、新規ドメイン取得・登録を終了していたので紹介します。

以下の投稿で認知しました。

実際に任意のドメインで登録を試みると、以下の画面が表示され、無料ドメインも有料ドメインも取得できませんでした。

警告文は以下となっていました。

IMPORTANT NOTICE: Because of technical issues the Freenom application for new registrations is temporarily out-of-order. Please accept our apologies for the inconvenience. We are working on a solution and hope to resume operations shortly.
Thank you for your understanding.

技術的な問題で新規登録を一時停止しているそうです。

原因

情報を探したところ、2023-03-09に「Metaがサイバースクワッティングの疑いでドメインレジストラ・Freenomを提訴 – GIGAZINE」で報道されていました。

これによると、Meta社によるFreenomの提訴が原因のようでした。

Freenomはオランダのドメインレジストラーです。提供している無料ドメインが、Meta社のFacebook/Instagram/WhatsAppへのフィッシング攻撃に多数悪用されていました。加えて、フィッシングサイトへのクレームをFreenomが無視したそうです。これにより、悪用ドメインへのトラフィックを自身の収益に利用しているとMeta社が主張しています。

2023-03-03にMetaが北カリフォルニアの裁判所でFreenomを提訴し、サイバースクワッティングと商標権侵害を主張しました。サイバースクワッティング (ドメイン占拠) とは、ドメイン名を後で高く売りつけるための保有らしいです (サイバースクワッティング – Wikipedia)。この訴訟は元々2022年12月に提出したものの、却下されたため、修正して再提出したそうです。

提訴のあった数日後から、遅くとも2023-03-07までの間に、Freenomでは新規ドメイン登録を受付停止したようです。

結論

Freenomでの新規ドメイン登録の終了でした。

ドメイン登録停止が一時的なものなのか、恒久的なものなのかは現時点ではわかりません。ただ、Metaという世界的な大企業による裁判にまで発展したため、再開は難しいように感じます。

既に取得されているドメインは継続して利用可能ですが、最悪の場合取得済みドメインの失効もあり得るように感じます。失効すると、リダイレクトなどもできなくなってしまいますので、最悪の事態を想定して、今のうちに別のドメインに移転しておいた方がいいかもしれません。

無料のサービスだと、悪者による悪用が発生してしまいます。ドメインは基本的に生涯にわたって利用するものなので、信頼できる業者から信頼できるドメインを取得するのがいいかもしれません。「jpドメインのススメ | GNU social JP」に書いた通り、私はjpドメインを推奨します。

Freenomを利用した無料ドメインの取得手順の記事を先日用意して公開直前でしたが、今回の件でお蔵入りになってしまいました。

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