Misskey利用サイトの呼称の「インスタンス」→「サーバー」への改称

Misskey/news
概要

gihyo.jpのMisskey連載第1回: 分散型SNS「Misskey」、それを支える技術スタック | GNU social JP」でも紹介した通り、Misskeyを利用したサイトの呼称は「インスタンス」 (例: Misskeyインスタンス、Misskey.ioインスタンス) でした。この呼称を「サーバー」に変更するとの告知があったので紹介します。

2023-03-03の以下の投稿で告知されていました。

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Misskeyをはじめよう【公式】|joinmisskey@misskey.io
[ 表記についてのお知らせ / Notification of Notation ] v13.9.0より、「インスタンス」を「サーバー」へ表記を変更することとなりました。それに伴い、join.misskey.page内の表記を「サーバー」に改めました。 joinmisskey apiについては、instanceを変更せず使用します。 Since v13.9.0, the term “instance” has been changed to “server”. Accordingly, the notation in join.misskey.page has been changed to “server”. For the joinmisskey api portion, “instance” is not changed.

localization: インスタンス -> サーバー · misskey-dev/misskey@b4e9618」のコミットでなされたようです。バージョンでいうと「Release 13.9.0 · misskey-dev/misskey」から反映されます。

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mastodonはV2.8.0でUIの文言をインスタンスからサーバーに変えたので、これでmastodonとmisskeyで表現が統一された形になります

上記投稿にある通り、Mastodonも最初はインスタンスの呼称でしたが、2018-2019年頃のv2.8からサーバーに呼称が変わっていました。今回の変更で、MastodonとMisskeyとで表現、呼び名が統一されます。

理由

今回の変更理由が以下で投稿されていました。

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理由としては、サーバーという語の方が一般に馴染み深いためです Misskeyに初めてアクセスしたときに、「インスタンスに登録」とか出るよりは「サーバーに登録」の方が分かりやすいと思う
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あと、既にインスタンスを指してサーバーと呼ぶ風潮が強くにゃってきてたので、辺に表記ゆれさせるよりは公式もサーバーにして統一させた方がよさそうだった

「インスタンス」よりも「サーバー」の単語の方が一般的でなじみ深く、わかりやすいこと。既にMastodonがサーバーの呼称を採用していることもあり、サーバーと呼ぶことの方が多く、表記揺れがあるよりかは統一させた方がよいという判断だったようです。Mastodonもほぼ同じ理由で変更していたそうです。

結論

Misskey利用サイトの呼称の「インスタンス」→「サーバー」への改名でした。

個人的にも、今回の変更は賛成で、Misskeyもサーバーに呼称を変更したらよいとずっと思っていました。

一般的に、インスタンスという単語は、オブジェクト指向プログラミングで、クラスから生成した変数を指します。その他には、AWSなどのVPSで生成するサーバーマシンリソースを指すくらいです。こちらはどちらかというとサービス固有の専門用語になると思います。

Webサーバー、DBサーバー、DNSサーバー、メールサーバーのように、マシン構成を指すときもインスタンスとは呼ばず、サーバーと呼びます。SNSサーバー、Misskeyサーバーというような形で、サーバーの呼称にすると、自然な言葉になると思います。

Twitter買収後の騒動で、分散SNSの認知度も上がってきていますので、呼称が統一されて、一般の人々への無用な混乱を避けれてよかったと思います。

コメント

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