連合リレーへの参加を推奨しない理由

SNS/topic
概要

2023-01-07にSoapbox/Rebasedの著者のAlex GleasonがSopboxの公式サイトに「Discovering Content on the Fediverse | Soapbox」の記事を投稿しており、内容が興味深かったので紹介します。

以下の投稿で告知されていました。

読了後の私の所感は以下の通りです。

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ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp|2023-01-09T05:57:38.000Z
!sns リレー機能はコスパが悪くて、結局フォローと再投稿しかないという話でした。 おすすめユーザーリストが必要ですね…片手間で作っていきます。 Discovering Content on the Fediverse
Discovering Content on the Fediverse | Soapbox
So you've started a new server on the Fediverse - and it's completely empty. By default, nothing happens. You're stuck there alone on your personal little islan...
内容

内容は分散SNS上でコンテンツ・投稿の探し方に関するもので、Mastodonなどに存在する連合リレー機能の是非についての話でした。

GNU socialには存在しないため、連合リレー機能について私は詳しくないのですが、「連合リレーと Activity Relay | 雪餅の鯖缶日誌」を見る限り、「リレーサーバーと呼ばれる中継サーバーに接続されたサーバー同士で公開投稿を相互に交換して、連合タイムラインに幅広いユーザーの投稿を流す機能」とのことです。

分散SNSで新しくサーバーを開始すると、最初はどことも接続していないため、連合タイムラインに投稿がありません。リモートフォローをするなどして、別のサーバーを検知する必要があります。

連合リレーに参加すると、他のサーバーの投稿を自分のサーバーに取り込むのが簡単になります。しかし、これには以下のような問題があるとしています。

連合リレー参加の問題
  1. 大量の投稿を処理することによるパフォーマンスの低下・DBの肥大化・資源・お金の浪費。
  2. 99 %の大半の投稿は見たくないもの。例えば、外国語、広告、ポルノ、ボット、スパム。
  3. 不適切なコンテンツへの対応。

このような問題があるため、公開リレーへの追加は推奨しないとのことです。

多くのRebased/Pleromaサーバーは独自のリレーを持っているため、特定のサーバー (examle..com/relay) からの投稿を全て表示したい場合は、これを1個追加することで対応できます。あるいは、自分や友人がプライベートリレーをホストしている場合も問題ないそうです。ただし、リレーが肥大化すると無駄が大きくなります。

最善の方法は、リレーには参加せず、表示したい1人のアクティブユーザーをリモートフォローすることです。

アクティブなユーザーはコンテンツを再投稿します。フォローすることで、自分のサーバーにそのユーザーの投稿を同じサーバーのユーザーがフォローできます。自分のサーバーのネットワークを成長させる方法は、フォローと再投稿です。

これは効率的です。見たい投稿だけが含まれているので費用対効果が高いです。発見やフォローには時間がかかります。種をまくように、時間をかけて待つ必要があります。

「急がば回れ」で、連合リレーのような迅速で簡単な解決策に屈せず、リモートフォローと再投稿で忍耐強く地道な拡大が、長い目で見たときにベストになるとの話でした。

結論

連合リレー機能と、分散SNSでのコンテンツの探し方に関する考察でした。連合リレーは無駄が多いので、結局フォローと再投稿がベストではないかという話でした。

サーバー管理者目線で、分散SNSの自分のサーバーのネットワークの構築方法で、本質に迫るような内容だったように感じます。

SNSはユーザー同士のつながり、ネットワークが体験の質に直接影響します。結局、自分好みのユーザーを見つけてフォローすることが本質なのだろうと思います。

ただ、肝心の自分好みのユーザー探しがネックになります。一人フォローしたら、そのユーザーの交友関係 (フォローや返信先) などをフォローするなどで、ある程度の質を担保してネットワークを広げることはできまずが、時間はかかります。

私が思うに、おすすめユーザーリストがあればよくて、必要なのだと思いました。個人に関わるところなので、なかなか表立ってはしにくいところですが、需要があるのではないか思います。

片手間に進めて、ある程度まとまったところで、どこかで発表したいなと思います。

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