ドメインブロック確認サイトfedi-block-api

SNS/service
概要

分散SNSのドメインブロックの確認サイト「fedi-block-api」を紹介します。

ドメインブロックは、分散SNSのサーバー毎のブロックとなっており、ブロック元とブロック先サーバーの全登録ユーザーに影響があります。

このサイトでは、ドメインブロックのブロック元、ブロック先、ブロック理由を指定して対象サーバーの一覧を確認できます。ブロック日時や、ブロック理由の記載があればそれもわかります。サーバーごとの立場や関係性を伺うのに便利です。

ソースコードは「mintplg / fedi-block-api · GitLab」で公開されており、自分で設置することも可能です。開発者・運営者は「Ryona Agencyの管理人のmint」です。

私は2022-09-20の以下の投稿で存在を認知しました。

寮 (ryo@social.076.ne.jp)’s status on Tuesday, 20-Sep-2022 15:24:22 JST寮
OK, this is pretty funny.
https://fba.ryona.agency/?domain=social.076.ne.jp

Also notice the types of instances niggerlisting us, pretty much all of them are anti straight hate groups, plus 1 Ubuntu-related instance that doesn’t seem to be working anyway.

なお、以下の投稿にあるように、元は「Enju Aihara / fedi-block-api · GitLab」でしたが、Mastodon以外に対応するためにフォークして機能を追加したそうです。

ア依18n (ai18n@handicapped.tk)’s status on Wednesday, 16-Nov-2022 00:18:27 JSTア依18nア依18n
 (mint@ryona.agency)’s status on Wednesday, 16-Nov-2022 00:32:16 JST
@ai18n MisskeyやFriendicaなど、より多くのエンジンをサポートするためにフォークしています。現在のソースコードのリンクは https://gitgud.io/mintplg/fedi-block-api にあります。私はリンクを更新するのが億劫なのです。

当初は被ドメインブロック (ブロック元) しか確認できませんでしたが、2022年11月末の修正で、ブロック先もわかるようになりました。

寮 (ryo@social.076.ne.jp)’s status on Thursday, 01-Dec-2022 17:27:40 JST寮

告知: gnusocial.jpの初の被ドメインブロック | GNU social JP」や「告知: Misskey.ioからのドメインブロック | GNU social JP」で、ブロック状況の確認に利用しました。

方法

説明不要なほどシンプルなサイトですが、念のため画面キャプチャー付きで使用方法を紹介します。

まず、「fedi-block-api」にアクセスします。

テキストボックスが3個表示されたトップ画面が表示されます。表示内容は以下となります。

  • Enter a Domain: 被ドメインブロック (ブロック元) の検索。
  • Enter a Reason: ブロック理由の検索。
  • Reverse search: ブロック先の検索。
  • top 50 defederating: ブロック先数上位50サーバー
  • top 50 defederated: ブロック元数上位50サーバー

一番上の [Enter a Domain] に被ブロック状況を確認したいサーバーのドメインを入力するのが基本的な使い方です。

[Reverse search] はブロック先を確認できます。わざわざこのサイトを使わなくても、通常はサーバーの説明画面 (例: About – Mastodon) でブロック先を確認できます。ただし、サーバーの説明画面だとブロック先ドメインが伏字になっていたり、ブロックを隠すこともできます。[Reverse search] では、伏字や隠蔽されたブロック先も確認できるようです。

試しに [Enter a Domain]=gnusocial.jp を入力すると、以下のようなブロック元一覧が表示されます (fedi-block-api gnusocial.jp)。なお、説明用に1画面に収めるために行のデータを一部削除しています。

ブロック種別ごとに以下の3種類のセクションに分かれて表示されます。

  • media_removal: 添付ファイルの削除?
  • reject: ブロック。
  • followers_only: フォロワーのみ疎通可?

いわゆるドメインブロックはこの [reject] になります。[Reason] 列にはブロック理由、[First added] 列でブロック日時もわかるようになっています。

[Enter a Reason] も [Reverse search] も画面の構成は同じで、[Blocker] 列や [Reason] 列が入力した内容でフィルターされるところが異なるだけです。

ブロック先とブロック元の上位ランキングは参考情報になります。大型サーバーが上位にランキングする傾向があり、自分で任意の数を設定できるためブロック先のほうが件数は高くなるようです。

結論

ドメインブロックの確認サイトを紹介しました。

自分の登録サーバーや、知り合いのサーバー、有名サーバーなどのブロック状況を確認してみると、表には見えないサーバー間の対立関係・交友関係が垣間見えて、面白いかもしれません。

2023-02-16 Thu追記。こちらのブロックリストは、基本的に一度ブロック対象で掲載されると消えないようです。つまり、一度ドメインブロックされて、その後解除されたとしても行が残ったままです。右端の日付列で現在も有効か判断する必要がある点には注意が必要です。issue登録しようとしましたが、受け付けていないようで報告を断念しました。

コメント

  1. […] 先日、「ドメインブロック確認サイトfedi-block-api | GNU social JP」で分散SNSでのドメインブロックの確認サイトを紹介しました。 これと似たもので、中国政府によるドメインブロックの確認 […]

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