2022-10-18 TueにTwitter創業者のジャック・ドーシーが、新SNSのBlueskyと分散SNSプロトコルAT Protocolを発表したので紹介します (情報源: Twitter創業者の立ち上げた分散型SNSプロトコル開発団体が新SNS「Bluesky」を発表 – GIGAZINE)。
発表はジャック・ドーシーが運営するBlueskyの団体サイトのブログ「The AT Protocol – Bluesky」でBlueskyチームからなされていました。前回のブログ更新が2022-05-04でしたので、約半年ぶりの更新でした。以下のツイートでも発表されていました。
Bluesky is building a social protocol. We released “ADX” (the X stood for Experiment) in May. Now that the design is starting to solidify, we’re renaming it to the “Authenticated Transport Protocol” — the “AT Protocol.” https://t.co/Q0XUF8OhVD
— bluesky (@bluesky) October 18, 2022
Twitter創業者のジャック・ドーシーは、2019年に分散SNSプロトコルの「Authenticated Data eXperiment(ADX)」を開発する団体としてBlueskyを始めました。こちらのブログで、2022-10-18にADXが十分安定状態に達したことを宣言し、ADXをAT Protocolに改名することを発表しました。AT Protocolの公式サイトは「The AT Protocol」とのことです。ATはAuthenticated Transferの略のようです。
過去のGIGAZINEの報道 (Twitterの元CEOが立ち上げた「分散型ソーシャルメディアのオープン標準」プロジェクトが初期テスト版をリリース – GIGAZINE) によると、AT Protocolのリポジトリ―は「bluesky-social/atproto: A social networking technology created by Bluesky」でした。おそらく、AT ProtocolのJavaScriptの公式ライブラリーなのだと思います。
加えて、紛らわしいですが、Blueskyの団体名と同一名称のSNSのBlueskyというアプリの開発も告知しています。こちらは現在開発中で、公式サイト (Bluesky Social) でベータ版のリリース告知用のウェイティングリスト (メーリングリスト?) の募集もありました。ブログの末尾の広告スペースに、React Native経験者の募集があったので、React Nativeを用いたスマートフォンアプリになると思われます。
管理人は分散SNSプロトコルについては詳しくありませんが、開発中のサービスがアプリであることと、AT Protocolの文書を軽く眺めた限り、アプリ単位で動作するおひとりさまサーバーや、メールアプリを汎用用途に使えるようにしたような印象を持ちました。
まだ実際に動作する実装ソフトウェアが登場していませんので、リファレンス実装が登場して動作がどうなるかの様子見状態でしょう。
プロトコルは公開されているものの、私企業が保有しています。どちらかというと、オープンスタンダードで誰でもプロトコルの審議に参加できたActivityPubのほうが望ましくは思います。ただ、Twitter創業者の運営団体ということもあり、将来的にTwitterがこちらのATプロトコルに対応する可能性があります。既存の分散SNSも今後対応していくかもしれません。
ひとまず、ウェイティングリストに登録して、動向を見守りたいと思います。
詳細プロフィール。SNS: Twitter/GS=gnusocialjp@gnusocial.jp/WP=gnusocialjp@web.gnusocial.jp。2022-07-17からgnusocial.jpとweb.gnusocial.jpのサイトを運営しています。WordPressで分散SNSに参加しています。このアカウントの投稿に返信すると、サイトのコメント欄にも反映されます。
コメント
[…] この点は、「速報: Twitter創業者ジャック・ドーシーによる新SNS Blueskyと分散SNSプロトコルAT Protocolの発表 | GNU social JP」に記載した通り、管理人の印象通りのつくりのようでした。 […]
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