概要
分散SNSなどでサイトを運営する際のドメイン名には、jpドメインがオススメですので、そのことについて記します。
ドメイン/ドメイン名 (domain name) とは、IPネットワークで、コンピューターを識別するための名称の一部を指します。インターネットにおいては、URLの一部を構成し、インターネット上の住所を表します。DNS (Domain Name System) により、ドメイン名とIPアドレスの相互変換がなされ、サーバーが特定されます (参考: ドメイン名 – Wikipedia)。
例えば、https://en.example.com/path/のようなURLがあった場合、en.example.com
がドメイン名となります。ドメイン名は階層構造になっており、ドット.
区切りで右から左に階層が下っていきます。
ドメイン名の内、一番右の部分をトップレベルドメイン (Top Level Domain: TLD) (例: com) と呼び、上位のドメインとセットになったドメインや下位の部分をサブドメイン (例: example.com、en.example.com、example、en) と呼びます (参考: サブドメイン – Wikipedia)。一般的には、TLDとその1階層分のサブドメイン (例: example.com) をドメイン名・ドメインと呼ぶことが多いです。上位のドメインの保有者は、下位のサブドメインを自由に作ることができます。
Webサイトを運営する際には、このドメインを取得する必要があります。取得する場合は、ドメイン登録事業者と契約するか、レンタルサーバー (共用サーバー) 事業者からサブドメインを借りることになります。
TLDとして利用可能なものは「Root Zone Database」に掲載されています。1500近く用意されています。この中から、TLDを選んで、その後TLDのサブドメインを選んで、空いていれば取得できます。
人気のTLDとしては、com/net/org/jp/io/dev/meなどがあります。TLDは1500近くありますが、この中では、管理人はjpドメインをオススメします。
理由
まず、ドメイン名を選ぶときは、以下の3点が重要です。
前提として、ドメイン名はあらゆる場所で使われるため、1文字でも短いほうがいいです。世界中で何万回も入力・表示する可能性があるからです。そして、覚えやすいこととサイトの内容とあっていることが望まれます。
その中でjpドメインは推す理由は以下の3点です。
長さが最短であり、加えて日本を意味する文字であることから、日本語のサイトとしてうってつけとなります。とりあえずjpドメインを選んでおけば外れはないという安心感があります。
例えば、このサイトはgnusocial.jpというドメインにしています。GNU socialの日本語サイトという意味です。これをjpドメインを使わない場合、gnusocialjp.comのようにせざるを得ず、必然的にjpドメインを使うよりもドメイン名が長くなります。
逆にjpドメインには以下の欠点があります。
多言語・国別対応する場合、TLDにだけ国の属性があると違和感があります。その場合、.comなどの別のTLDを取得して、サブドメイン (jp.example.com) やパス (example.com/jp/) で言語・国を表現したほうがよいでしょう。
jpドメインは更新料が年間3500円程度かかります。com/net/orgだと1000-2000円ほどですので、多少の金額の差はあります。ただ、aiは13000円、ioは7000円くらいかかりますので、高すぎるわけではありません (参考: ドメイン取得ならバリュードメイン|ドメインと変える、サイトの価値。)。
レンタルサーバーのサブドメインの他に、「Freenom – A Name for Everyone」などでは無料のドメインも提供されています。年間3500円程度であれば利点のほうが大きく、許容範囲と思いますが、万が一少しでも安くしたい場合は無料ドメインも検討してもよいでしょう。
なお、記事公開当初は利点と欠点に日本居住者のみ取得可能という内容を記載していましたが、実際には外国人や海外在住者でも代理・代行業者を経由すれば可能です。そのことを「jpドメインは海外在住者でも取得可能 | GNU social JP」に投稿しました。
結論
サイトのドメイン名としてjpドメインを推奨する理由について記しました。
ドメイン名は一度取得したら、同じ名前を長く使うことになります。なかなか難しいですが、後で後悔しないようにできるだけ短くてわかりやすい名前を選ぶことが大事です。そういう意味で、jpドメインはTLDの中では最短であり、日本というわかりやすい意味なので、いつでも選択肢にあがるでしょう。
一方で、TLDには用途が想定されたようなものも存在します。例えば、動画サイトのtv、会員クラブのclub、ビジネスサイトのbizなどです。自分の運営サイトの性質を考えて、これらの用途向けのTLDを使うというのはありでしょう。逆に、そういったものが思いつかないのであれば、jpドメインの選択は無難です。
詳細プロフィール。SNS: Twitter/GS=gnusocialjp@gnusocial.jp/WP=gnusocialjp@web.gnusocial.jp。2022-07-17からgnusocial.jpとweb.gnusocial.jpのサイトを運営しています。WordPressで分散SNSに参加しています。このアカウントの投稿に返信すると、サイトのコメント欄にも反映されます。
コメント
[…] 先日「jpドメインのススメ | GNU social JP」を投稿した際に、当初「jpドメインは取得時に日本の住所が必要であり、そのため日本居住者しか取得できない」という内容を記載しました。し […]
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