このサイト「GNU social JP」は分散SNSの実装ソフトウェアの一種であるGNU socialと分散SNSを中心とした情報を発信しています。日本語では世界一GNU socialに詳しい情報サイトを目指しています。有志による非公式個人サイトとなります。
情報発信の他に、日本人による日本人のための日本のGNU socialサーバーであるgnusocial.jpを運営しています。GNU socialに興味を持たれたならば、まずはこちらのサーバーに登録してお試しください。
どちらのサイトも「告知: サイト開設 | GNU social JP」で記した通り、2022-07-17に開設しました。サイトを開設して日が浅いので、今後サイトの情報をどんどん拡充していきます。
このタイミングでのサイト開設に至った経緯を記します。簡単にいうと以下の3点が理由となります。
GNU social自体は2008-05-05に最初のコミットがされており、10年以上の歴史のあるソフトウェアです。日本でMastodonが話題になり分散SNSのブームが沸き起こった2017年よりも遥かに以前から存在していました。しかし、ブーム以前ではそもそも分散SNSの存在や重要性の認知がなされておらず、ユーザーも非常に少なく、話題になることがあまりありませんでした。
2017年に分散SNSが流行した際も、元々生まれが2008年ということもあり、UIや機能がややクラシックでモダンではないため、Mastodonに比べると人気が劣り、ユーザー数も少ないままでした。極めつけに、それまで分散SNSの通信プロトコルとして採用されていたOStatusの対応が、2019年10月にリリースされたMastodon v3から打ち切られてしまいました。これを受けて、GNU socialとMastodon v3とで通信ができなくなってしまい、ユーザーが一気に離れていったように感じます。
その後、GNU socialは2021-07-18 SunにリリースされたGNU social v2.0.0beta0でActivityPubに対応し、MastodonやPleromaと通信できるようになりました。しかし、特に日本でのGNU socialのサーバーやユーザー自体が非常に少なく、ActivityPubに対応していることを知らない人のほうがほとんどに感じました。
GNU socialにはGNU socialの良さがあり、ActivityPub非対応、クラシックなUIなどネガティブなレッテルだけが貼られて、良さを知られずにひっそりと存在感がなくなるのが不憫で、情報発信の必要性を感じました。
また、「話題: ガーシーSNSのGAAC2で分散SNSブーム再燃なるか? | GNU social JP」に記した通り、2022-07-13に有名人がMastodonによる分散SNSのサーバーを設置したことを受け、分散SNSブーム再燃の兆しが見えました。
他にサイト運営の適任者が思い当たらず、サイトを設置するには自分が今やるしかないと思い、週末にgnusocial.jpのドメインを取得して、急遽2022-07-17にサイトを設立しました。これがサイト設立の経緯となります。
日本におけるGNU socialに関する情報の拠り所になれるように、サイト運営を精進していきますので、どうぞよろしくお願いします。