記事: Blueskyのアルゴリズムの選択

Protocol/AT Protocol
概要

2023-03-30に「Algorithmic choice – Bluesky」の記事が公開されたので紹介します。以下の投稿で認知しました。

アルゴリズムの選択は、「記事: Twitter創業者ジャック・ドーシーによる新SNS Blueskyと分散SNSプロトコルAT Protocolの発表 | GNU social JP」でAT Protocolが告知されたときから重視していた機能だったようです。

内容

対話AIのChatGPTや生成AIなどで、情報の生成コストが低下しており、適切な情報の分類の重要度が増しています。

Blueskyでは市場の観点からこの課題に取り組んでいます。(タイムラインや投稿の表示) アルゴリズムを社内で作成するのではなく、開発者コミュニティーが提供できることを目標にしています。今回の記事では独自フィードの姿勢とサードパーティー開発を採用する動機を説明しています。

まず、ユーザーの注意・関心は非常に重要なリソースです。SNSのアルゴリズムはフィード内のコンテンツをキュレートする役割を果たします。コンテンツの種類やアプリの外観よりも、アルゴリズムはSNSのコアです。ユーザーが何を見るかの指示になるからです。

ただ、現状はタイムラインの表示内容にはほとんど透明性はありません。フォロイーの選択や、時系列表示などである程度制御できるものの、完全にはカスタマイズ不能です。どちらかというと、アルゴリズムというよりかは、アルゴリズムの使用方法に関する透明性と制御の欠如が問題です。

SNSで自分が見るものを自分で制御する未来を望んでおり、一企業がマスターアルゴリズムで表示内容を制御するのではなく、オープンで多様なアルゴリズムの市場で置換することを目指しています。

AT Protocol v1の公開が近づいてきているのもあり、今回このビジョンを表明しました。アルゴリズムは、検索エンジンを切り替えるのと同様のアグリゲーターサービスとして機能します。

具体的には以下の機能の構築を開始しました。

  • フィード生成用APIの開発
  • サードパーティー製ある御リム選択インターフェイスの設計

開発者目線だと、アルゴリズムのオープンマーケットプレイスは、新しい方法を簡単かつエキサイティングに試せます。

ユーザー目線では、フィードのカスタマイズにより、最も貴重なリソースの注意を制御可能になります。時間の効率化にもなります。

現在のアルゴリズムは、フィードと検索が主な焦点ですが、同様のアプローチで、評判、誤情報のラベル付け、モデレーションにも対応します。

結論

Bluesky/AT Protocol v1の目玉機能予定のアルゴリズムについての紹介でした。

この記事が公開された当初は以下の印象でした。

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ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp
replying to ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp
たまたま今日のTwitterのレコメンドライブラリー公開と被る内容です。 タイムラインの表示内容のアルゴリズムを選択可能にする、マーケットプレイスで選べるようにするという将来展望の話でした。 私はそんなに大事ではないかなと思っているのですけど。私の要求水準が低すぎなんですかね。

「見るものが全て」というのはそうなんですが、そこまで重要性を感じませんでした。

Twitter: API有料化、アルゴリズムOSS化、Blueの長文対応、凍結異議申立受付、2要素認証有料化、ブックマーク数表示、TwitterFiles17-21 | GNU social JP」で紹介した通り、ほぼ同じタイミングでTwitterのアルゴリズムのOSS化されており、ホットな話題でした。

また、フォローやミュートなど既存の最低限のアルゴリズムだけで十分ではないかとも思っていました。ただ、「報告: Bluesky Meetup in Tokyo – first take – | 世界初?の対面会合で明かされたv1のリリース予定とアルゴリズムの重要性 | GNU social JP」でも触れた通り、このアルゴリズムはモデレーションにも対応するということで、私が思っているというよりも非常に強力で重要なものになる可能性が高いことを後日認識しました。

マーケットプレイスで配布ということで、Webブラウザーの拡張機能やスマートフォンのアプリのような手軽に交換可能なものになるのでしょうか。ただ、アルゴリズムは機械学習が絡むもので、普通の人はなかなか手を出せません。ユーザー目線でどうなるのか様子を見守ります。

コメント

  1. This Article was mentioned on web.gnusocial.jp

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