概要
「Hostdon: アカウント登録 | GNU social JP」でHostdonのアカウントを作成したので、実際にMastodonサーバーを作成してみます。
「DDNS Nowでの無料ドメインの取得・登録 | GNU social JP」で取得した無料ドメインで設置しました。
作成
1. まずコントロールパネルを開いてログインします。
2. メニューから [Mastodonインスタンス]-[新規作成] を選びます。
3. [インスタンスの新規申し込み] 画面が表示されるので、以下を今回は選択して [送信] を選びます。
- リージョンの選択: ◎シンガポールリージョン
- プランの選択: ライト (550円/月 Sidekiq: 25スレッド, ローカルストレージ: 10GB)
- ディスク増量の選択: ◎申し込まない
- 日本語全文検索機能の選択: ◎申し込まない
- インスタンスに利用するドメイン: ◎独自ドメインを利用する (例: [md.senooken.f5.si])
今回は春のお試しキャンペーンで試用するだけなので、最安プランを選びました。
なお、ドメインには独自ドメインを使用することを強く推奨します。Hostdonのサブドメインを使用すると、Hostdonの利用を止めたら、リンク切れになるからです。ドメインさえ保有していれば、他のホスティングサービスでも継続できますし、リダイレクトもできます。
「無料ドメイン一覧 | GNU social JP」で紹介した無料ドメインでもいいので、是非独自ドメインで利用してみてください。
4. 画面が切り替わり、[[Hostdon] インスタンス申し込み受付メール] を受信します。
メール本文に、以下のように24時間以内に必要な作業の連絡があるので、連絡を待ちます。
概ね24時間以内にお客様側で必要な作業について、ご連絡をします。
※Hostdon提供のサブドメインを利用する場合は作業の必要は必要ありません。
5. 約10分後 (2023-04-13T16:54+09:00初回受信、17:03受信) に続報のメールを受信しました。以下の内容のDNSレコードの設定依頼がありました。
- ドメイン: senooken.f5.si
- 追加ホスト名: md
- 追加レコードタイプ: CNAME
- 追加内容: bukom-dns.hostdon.jp
以下相当のDNSレコードを登録しているドメイン業者の管理画面から設定します。
md.senooken.f5.si IN CNAME bukom-dns.hostdon.jp.
設定して待機します。メールへの返信は不要です。設定後2-3分程度で該当URLが有効になります。有効になった当初は410のnginxのエラー画面が表示されていました。
6. 17:17頃には一時表示 (TLS設定不十分?)、17:19頃に表示可能になりました。その後、17:20に「[Hostdon] インスタンス作成完了のお知らせ」の以下の内容のメールを受信します。
Hostdonをご利用頂きありがとうございます。
インスタンスが作成完了しました。
ドメイン: https://md.senooken.f5.si/
コントロールパネルより管理者ユーザーの登録が出来ます(Mastodonインスタンス->管理->管理者登録)
これでサーバーの作成自体は完了です。
設定
サーバー作成直後はユーザーが誰もいない状態です。管理者が存在しないため、サーバーの設定類を一切行えません。
さらに、デフォルトで一般登録可能な状態で公開されているので、管理者を登録して、新規登録の受付可否を設定したほうがいいでしょう。
管理者はHostodonの管理画面からのみ登録可能です。先のメールの指示通りに管理者を登録します。
1. 「Mastodonのアカウントの作成 | GNU social JP」を参考にまず管理者にするユーザーを登録しておきます (リンクは17:00+09:00以後に有効)。
2. コントロールパネルを開きます。
3. [Mastodon インスタンス一覧] に作成したドメインの行が追加されているので、[管理] を選びます。
4. サーバーの管理画面が表示されます。[各種タスクの実行]-[管理者登録] に、先ほど登録した管理者にするユーザーIDを入力して [登録] を選びます (例: admin)。
5. [管理者登録の実行結果] 画面が表示されます。[標準出力] にOKと表示されていれば成功です。指定したユーザーでMastodonにログイン後 [ユーザー設定] で管理者用の機能が表示されるようになります。
この管理者登録は、登録済みのユーザーから行うようで、ユーザーが存在しない場合は標準出力に [No user with such username] と表示されて失敗します。
Hostdonでの操作は以上です。
この管理画面から、サーバーの削除 (解約)、絵文字のインポート、サーバーの再起動ができます。[その他のタスク] の問い合わせフォームで、Hostdon自体の不具合を報告できます。
ただ、それ以外には他にできることはありません。ストレージ情報は確認できますが、サーバーの負荷の確認はできません。メニューの [各種設定] はメールアドレス、パスワード、二段階認証、支払方法の設定などができるくらいです。
できることが少ないので、不具合が起きたら黙ってみているしかありませんし、バージョン更新もHostdon次第です。問い合わせたら対応してくれるのかもしれませんが、DBのエクスポートなどもできず、Mastodonのユーザー設定で投稿データをエクスポートするくらいしかできません。
結論
日本で人気のMastodonのマネージドホスティングサービスのHostdonでのサーバー作成でした。
DNSの設定が若干手間くらいで、それ以外はフォームを入力するだけで、簡単でした。DNSの設定連絡も10分程度で、新規作成から30分以内くらいでサーバーを設置できました。
自分でVPSを契約して運営したほうが費用を安くできたり、応用が効きますが、ITスキルや手間がかかります。
ITスキルの学習や、手間を省きたい人などにはよいかもしれません。
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