取材: Twitter共同創業者Jack DorseyはNostrに夢中

Protocol/Nostr
概要

Twitter共同創業者のJack Dorseyへの取材があったので紹介します。以下の投稿で認知しました。

2023-04-10 Monに「Jack Dorsey explains his new obsession – POLITICO」で取材記事が公開されていました。

内容をかいつまんで紹介します。

背景

2023年1月からTwitter共同創業者のJack DorseyはTwitterに姿を見せていません。代わりに、2020年に開始されBitcoin愛好家で人気のNostrにいます。記者がNostrにいるDorseyに取材をしました。

Dorseyは2021年の終わりにTwitter CEOを辞職しました。その後、自身の決済スタートアップのSquareに焦点を当て、Blockchainを言意味するBlock社に改名して、Bitcoin中心の分散型インターネットWeb5に専念していました。

ここ数か月は、新しいSNSプロトコルのNostrを彼の分散型インターネットのビジョンのための潜在的な手段として注目するようになったそうです。

2022年12月にTwitterの社内文書TwitterFilesで、暴露されたコンテンツモデレーションに対して釈明 (報道: サードパーティー製Twitterアプリ禁止、日本でのTwitter Blue開始、ElonJet関係の凍結・他のSNSの誘導禁止→撤回、ツイート表示回数表示、 #TwitterFiles の5-16弾 | GNU social JP) しました (a native internet protocol for social media – Pastebin.com)。その後、Signalに年間100万ドル、おそらくNostrにも14bittocoin (25万ドル) を寄付しました。なお、この釈明記事は、Blueskyのプロトコルで反映されている内容に感じました。

2023年1月下旬にNostrのiOSアプリDamusに言及した後、DorseyはNostrを中心に利用しています (分散SNSプロトコルNostrとiOSアプリDamus | GNU social JP)。取材はNostr上で返信の形で行われました。

取材

Dorseyは現在、Block社でNostr互換製品に取り組んでいるそうです。Nostrのユーザー体験はすでにTwitterを凌駕しているとして、例えばユーザー同士でBitloinでチップを交換できるZaps機能を挙げて、情報とお金がインターネット上で障害なく流通するという、彼のWeb 5.0のビジョンの一端を紹介しました。

最近、TwitterによるSubstackのブロックについては、知らなかったものの、ブロックすべきとは思わないと表明しました。また、Nostrがビットコイナーというニッチな分野以外でも、チップ機能で人気を集めていると述べました。許可不要なキャッシュレス決済機能が成長を加速させるだろうとのことです。

後記

今回の取材の形式は、本人がビジネスキャリアとブランドを賭けている「オープン」のテーマに一致していました。実際、取材の最中に、自身のフォロワーもスレッドに書き込み、フォロワーとの会話を交えながらなされました。

これを受けて、このスレッドが新しい個人メディアポリシーのモデルと発表し、今後はクローズドではなく、Nostrかライブポッドでやろうと表明しました。

ソーシャルメディアのモデレーションの権限を誰が持つかを誰も合意できない今、誰にもコントロールされず、自分でIDを制御できて、さらに決済が統合されたものは魅力的です。

なお、現状Nostrには100万以上のアカウントが作成されているものの、ビットコインやインターネットの構造の話が中心なので、ほとんどのユーザーにとって魅力は少ないです。一般的なユーザーが移行する価値になるには、有名人が集まることが必要でしょう。

結論

Twitter共同創業者のJack Dorseyへの取材でした。現在Nostrにはまっているようで、Nostrの話が中心で、Blueskyの話はありませんでした。

Nostrは分散型SNSのプロトコルかと思っていましたが、SNS以外にも使えるようで、Blockchainでの流用を模索しているようです。

Nostrのことはよく知らなかったのですが、Zapsという決済機能は知りませんでした。

丁度以下の記事でNostrとライトニングという決済を使った分散型ライドシェアリングサービスの紹介がありました (分散型SNS以外のNostrの新たなユースケースとは – by ごっつ)。

NostrはSNS以外の分野でうまく活用されるのかもしれません。

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