概要
「告知: CORESERVER v2へのgnusocial.jpのサーバー移転 | GNU social JP」で告知した通り、サーバーを移転しました。これに伴って、web.gnusocial.jpのWordPressサイトも移転することにしました。
今までレンタルサーバーのワンクリックインストールでしかインストールしたことがありませんでした。CORESERVER v2だと、DBの文字エンコーディングがutf8になっていて、絵文字などで問題があることに気づきました。そこで、自分でインストールすることにしたので手順を紹介します。
「How to install WordPress – WordPress.org Documentation」の公式手順を参考にインストールします。
WordPressのインストールに必要な要件は以下にあります。
「readme.html in tags/6.0/src – WordPress Trac」にWordPress 6.0の要件があり、「Server Environment – Make WordPress Hosting」には詳細な推奨情報があります。
PHP v5.6.20と古めの環境でも動作するようです。一般的なレンタルサーバー、VPSであれば特に問題ない条件だと思います。
DB
MySQL/MariaDBでDBを作成します。DB名は何でも構いませんがwordpressがわかりやすいです。ただ、多くのホスティングサービスは [username_dbname] の形式のDB名を受け付けるため、この形式に合わせておくとよいです。
今回は [senooken_wordpress] にします。コマンドでは以下になります。レンタルサーバーであれば、コントロールパネルから作成します。
mysqladmin -u root -p create senooken_wordpress
DB作成後は以下のコマンドで文字エンコーディングをutf8mb4_binにしておきます。
以下のコマンドで現在の文字エンコーディングを確認します。
DB_USER=senooken_wordpress
DB_NAME=$DB_USER
mysql -u $DB_USER -p -e \
'SELECT SCHEMA_NAME,DEFAULT_CHARACTER_SET_NAME,DEFAULT_COLLATION_NAME FROM INFORMATION_SCHEMA.SCHEMATA;'
+--------------------+----------------------------+------------------------+ | SCHEMA_NAME | DEFAULT_CHARACTER_SET_NAME | DEFAULT_COLLATION_NAME | +--------------------+----------------------------+------------------------+ | information_schema | utf8 | utf8_general_ci | | senooken_wordpress | utf8 | utf8_general_ci | +--------------------+----------------------------+------------------------+
utf8mb4/utf8mb4_binになっていないので以下のコマンドで変更します。
mysql -u $DB_USER -p -e \
"ALTER DATABASE \`$DB_NAME\` DEFAULT CHARACTER SET 'utf8mb4' DEFAULT COLLATE 'utf8mb4_bin';"
反映を以下のコマンドで確認します。
mysql -u $DB_USER -p -e \
'SELECT SCHEMA_NAME,DEFAULT_CHARACTER_SET_NAME,DEFAULT_COLLATION_NAME FROM INFORMATION_SCHEMA.SCHEMATA;'
+--------------------+----------------------------+------------------------+ | SCHEMA_NAME | DEFAULT_CHARACTER_SET_NAME | DEFAULT_COLLATION_NAME | +--------------------+----------------------------+------------------------+ | information_schema | utf8 | utf8_general_ci | | senooken_wordpress | utf8mb4 | utf8mb4_bin | +--------------------+----------------------------+------------------------+
上記のようになっていればOKです。
取得
「Release Archive – WordPress.org」から望むバージョンのWordPressをダウンロードして解凍します。
コマンドだと以下のようになります。
VER=6.1.1
curl -O https://wordpress.org/wordpress-$VER.tar.gz
tar -xf wordpress-$VER.tar.gz
これでwordpressディレクトリーが作成されます。
作成されたwordpressディレクトリーをサーバーの公開ディレクトリー名 (public_htmlなど) に改名するか、シンボリックを作成しておきます。
なお、リポジトリ―から直接ダウンロードすると、npmでのフロントエンドのビルドなどが必要になるため、今回はリリースファイルからインストールします。
設定
1. WebブラウザーでWordPressの公開ドメイン (例: https://senooken.v2006.coreserver.jp) にアクセスしてインストールスクリプトを実行します。
2. 言語選択画面が表示されます。今回はデフォルトの [English (United States] のまま [Continue] を選びます。
3. DB情報の入力を要請する説明画面が表示されるので [Let’s go!] を選びます。
4. DB情報の入力画面が表示されるので作成したDBの情報を入力して [Submit] を選びます。
- Database Name: senooken_wordpress
- Username: senooken_wordpress
- Password: パスワード
- Database Host: localhost (デフォルトのまま)
- Table Prefix: wp_ (デフォルトのまま)
DB名、ユーザー名、PWだけ入力すればよいと思います。
5. DB設定が内部的に確認され、問題なければ上記画面が表示されるので [Run the installation] を選びます。
6. [Welcome] 画面が表示されるので、サイトと管理者情報を入力して [Install WordPress] を選びます。最低限以下を入力します。
- Username: senooken
- Password:
- E-mail:
[Site Title] は入力しなくてもOKです。[Sarch Engine Visibility] は検索エンジンから検索されたくない場合に☑します。通常は変更する必要はないと思います。
この画面の入力内容は後で管理画面から変更可能です。
7. [Susccess!] 画面が表示されるので [Log In] を選びます。
8. ログイン画面が表示されるので、インストール時に入力した情報を入力して [Log In] を選びます。
9. [Dashboard] 画面が表示されます。これがWordPressの管理画面なので、ブックマークに登録しておくとよいでしょう。これでインストール完了です。
10. サイトにアクセスすると以下の画面が表示されます。
サイトタイトルを空にしていると [Sample Page] のサイト名が表示されるようです。
結論
世界的に人気のCMS WordPressのインストール方法の紹介でした。
昔から多くの人に使われており、人気なだけあって導入手順もDBやアカウント情報など最低限のもので簡単でした。
WordPressはActivityPubプラグインで分散SNSにも参加できますし、企業サイトやアフィリエイトサイトなどビジネスにもできます。ユーザーが多いので、WordPressでビジネスが成立します。
分散SNSやネットビジネスの足掛かりとして試すのはありだと思います。
詳細プロフィール。SNS: Twitter/GS=gnusocialjp@gnusocial.jp/WP=gnusocialjp@web.gnusocial.jp。2022-07-17からgnusocial.jpとweb.gnusocial.jpのサイトを運営しています。WordPressで分散SNSに参加しています。このアカウントの投稿に返信すると、サイトのコメント欄にも反映されます。
コメント
This Article was mentioned on web.gnusocial.jp
I switched servers to CORESERVER v2, and also moved my WordPress site to the new server. I never installed WordPress on my previous server, so this was a new experience for me. CORESERVER v2 is much faster and more reliable than the old server. I’m very happy with the switch!
I think also CORESERVER v2 is good!