同性婚に関する集団訴訟が全国で5件なされており、その3例目の地方裁判所 (東京) 判決が2022-11-30 Wedに報道され話題だったので紹介します。
裁判の概要は以下の通りでした。
同性パートナーと家族になるための制度の不在は違憲状態だが、法制度の構築は立法の裁量のため、現状は合憲。というなんとも歯切れの悪い結論でした。
内容からして、現状の法体制上は合憲だが、法制度の整備が必要というような解釈に感じました。
過去の判例では、大阪地裁は合憲、札幌地裁は違憲、東京地裁は合憲だが違憲状態という結果でした。
判決のポイントとしては、憲法24条の条項の適合性が判断されました。法解釈の要旨は以下でした。
今回の裁判で問題になったのは憲法24条2項・個人の尊厳でした。こちらが現状法制度の不在で違憲状態だが、法制度の整備の問題なので合憲という判断でした。
なお、「同性婚訴訟「私たちの存在を受け止めて」 東京地裁で敗訴した原告側が控訴 – 弁護士ドットコム」の報道にある通り、2022-12-13に敗訴した原告が控訴したため、この裁判は継続します。
同様の裁判が他に2件あり、控訴もあることからこの裁判は継続中です。日本での同性婚の可否、法制度の改革はこの裁判結果の行方にもかかってきそうです。動向を見守ります。
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コメント
[…] 「報道: 同性婚集団訴訟3例目の地裁判決は違憲状態の合憲 | GNU social JP」で紹介した通り、日本での同性婚については、地方裁判所判決がでたまでで、控訴の係争中で最終判決まではまだ […]